卑劣で絶対に許せない犯行です。
当時少年だったとしてもこれで、保護処分となったら被害者の心はどうなってしまうでしょう。
自分の立場に置き換えると加害者は絶対に許さないです。
個人的には、もっと重い刑でもいいと思います。
少年に懲役5~9年 いわき集団女性暴行致傷で判決
福島民友新聞 7月13日
いわき市で昨年9月、男女が現金を奪われるなどした事件で、起訴された4人のうち、集団女性暴行致傷の罪に問われた横浜市の少年(19)の裁判員裁判判決公判は12日、地裁郡山支部で開かれ、有賀貞博裁判長は「保護処分に付することが社会的に許容されるとはいえず、刑事処分を選択すべきだ」として、懲役5年以上9年以下(求刑懲役5年以上10年以下)の不定期刑を言い渡した。
判決理由で有賀裁判長は、「被害者の受けた屈辱感、精神的苦痛は筆舌に尽くし難く、欲望の赴くまま積極的に犯行に関与している」と断罪。「保護処分に付することが被告の改善更生のために有効であるとみられる面もある」としたが、犯行の悪質性や関与の程度、犯行時19歳になる直前だったことなどを考慮し、「不定期刑の上限(懲役10年)に近い刑をもって臨むのが相当」とした。
弁護側は被告が未成年であることから、懲役刑などの刑事処分でなく、少年院送致の保護処分を求めていた。
判決を受け、福島地検は「適切な判決」とコメント。少年の弁護人は控訴について「被告と話して検討する」と述べた。
当時少年だったとしてもこれで、保護処分となったら被害者の心はどうなってしまうでしょう。
自分の立場に置き換えると加害者は絶対に許さないです。
個人的には、もっと重い刑でもいいと思います。
少年に懲役5~9年 いわき集団女性暴行致傷で判決
福島民友新聞 7月13日
いわき市で昨年9月、男女が現金を奪われるなどした事件で、起訴された4人のうち、集団女性暴行致傷の罪に問われた横浜市の少年(19)の裁判員裁判判決公判は12日、地裁郡山支部で開かれ、有賀貞博裁判長は「保護処分に付することが社会的に許容されるとはいえず、刑事処分を選択すべきだ」として、懲役5年以上9年以下(求刑懲役5年以上10年以下)の不定期刑を言い渡した。
判決理由で有賀裁判長は、「被害者の受けた屈辱感、精神的苦痛は筆舌に尽くし難く、欲望の赴くまま積極的に犯行に関与している」と断罪。「保護処分に付することが被告の改善更生のために有効であるとみられる面もある」としたが、犯行の悪質性や関与の程度、犯行時19歳になる直前だったことなどを考慮し、「不定期刑の上限(懲役10年)に近い刑をもって臨むのが相当」とした。
弁護側は被告が未成年であることから、懲役刑などの刑事処分でなく、少年院送致の保護処分を求めていた。
判決を受け、福島地検は「適切な判決」とコメント。少年の弁護人は控訴について「被告と話して検討する」と述べた。
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ヤクザがらみの裁判は、裁判員裁判から外して欲しいです。
この判決は、裁判官の勇気をたたえたいと思います。
逆恨みによる報復などは、大丈夫なのでしょうか。
ちゃんと、国で守ってあげて欲しいと思います。
◆暴力団組長に無期求刑=除外却下の裁判員裁判―さいたま地裁
時事通信 7月8日
埼玉県ふじみ野市で指定暴力団住吉会系幹部を射殺したとして、組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)などの罪に問われた指定暴力団山口組小西一家総長の落合益幸被告(66)の裁判員裁判の論告求刑公判が8日、さいたま地裁(多和田隆史裁判長)であり、検察側は無期懲役と罰金3000万円を求刑した。同被告は無罪を主張しており、判決は18日。
検察側は裁判員などに危害が加えられる恐れがあるとして、裁判官のみの審理を請求したが、地裁が却下し裁判員裁判となった。
検察側は論告で、「組織が一丸となった犯行。被告は実行を指示した首謀者で最も重い責任を負うべきだ」とした。被告側は「殺害の指示も共謀も一切していない」と主張している。
起訴状などによると、落合被告は2008年4月1日、組員らに指示し組織として、ふじみ野市内の暴力団事務所駐車場で住吉会系幹部を射殺したとされる。
この判決は、裁判官の勇気をたたえたいと思います。
逆恨みによる報復などは、大丈夫なのでしょうか。
ちゃんと、国で守ってあげて欲しいと思います。
◆暴力団組長に無期求刑=除外却下の裁判員裁判―さいたま地裁
時事通信 7月8日
埼玉県ふじみ野市で指定暴力団住吉会系幹部を射殺したとして、組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)などの罪に問われた指定暴力団山口組小西一家総長の落合益幸被告(66)の裁判員裁判の論告求刑公判が8日、さいたま地裁(多和田隆史裁判長)であり、検察側は無期懲役と罰金3000万円を求刑した。同被告は無罪を主張しており、判決は18日。
検察側は裁判員などに危害が加えられる恐れがあるとして、裁判官のみの審理を請求したが、地裁が却下し裁判員裁判となった。
検察側は論告で、「組織が一丸となった犯行。被告は実行を指示した首謀者で最も重い責任を負うべきだ」とした。被告側は「殺害の指示も共謀も一切していない」と主張している。
起訴状などによると、落合被告は2008年4月1日、組員らに指示し組織として、ふじみ野市内の暴力団事務所駐車場で住吉会系幹部を射殺したとされる。
自分の子供を殺害しなくてはならないほど、追い詰められていたのでしょう。
統合失調症はそれほど、やっかいな病気です。
幻聴や被害妄想が激しくなるので、話がかみ合わないし、いきなり暴れだしたりすることもあります。
しかし、病気の本人も苦しんでいるし怯えているのです、臆病な人も多いと聞きました。
なんとか防ぐ方法はなかったのでしょうか・・・。
身内同士の殺人が一番悲しいです。
◆統合失調症の息子絞殺、母親に懲役7年「危害恐れて殺害は短絡的」 (産経新聞 6月22日)
統合失調症の長男=当時(25)=を絞殺したとして、殺人罪に問われた柏原市の無職、金田美砂江被告(55)に対する裁判員裁判の判決公判が21日、大阪地裁堺支部であり、大寄淳裁判長は懲役7年(求刑懲役10年)を言い渡した。
判決理由で大寄裁判長は「統合失調症の長男が車で事故を起こすなどして第三者らに危害を及ぼすことを恐れ、長男を殺害したのはあまりに短絡的」とした上で「犯行後すぐに自首し、長男の供養を続けるなど反省している」と述べた。
判決などによると、金田被告は3月13日午前3時半ごろ、自宅で、長男の首に電気コードを巻き付けて絞め、窒息死させた。
統合失調症はそれほど、やっかいな病気です。
幻聴や被害妄想が激しくなるので、話がかみ合わないし、いきなり暴れだしたりすることもあります。
しかし、病気の本人も苦しんでいるし怯えているのです、臆病な人も多いと聞きました。
なんとか防ぐ方法はなかったのでしょうか・・・。
身内同士の殺人が一番悲しいです。
◆統合失調症の息子絞殺、母親に懲役7年「危害恐れて殺害は短絡的」 (産経新聞 6月22日)
統合失調症の長男=当時(25)=を絞殺したとして、殺人罪に問われた柏原市の無職、金田美砂江被告(55)に対する裁判員裁判の判決公判が21日、大阪地裁堺支部であり、大寄淳裁判長は懲役7年(求刑懲役10年)を言い渡した。
判決理由で大寄裁判長は「統合失調症の長男が車で事故を起こすなどして第三者らに危害を及ぼすことを恐れ、長男を殺害したのはあまりに短絡的」とした上で「犯行後すぐに自首し、長男の供養を続けるなど反省している」と述べた。
判決などによると、金田被告は3月13日午前3時半ごろ、自宅で、長男の首に電気コードを巻き付けて絞め、窒息死させた。
当然とは思いましたけど極刑判決がでましたね。
証拠も十分ですし、取り調べも公開されてます、犯行が間違いないなら判決は妥当なものだとおもいます。
最近の尼崎事件もそうですが、警察がもっとちゃんと動いていれば回避できたかもしれない事件ですよね、その警察関係者達の処分はどうなったのでしょうか?
謝罪だけではすまないですよね、遺族の憤りも計りしれないです。
もう、二度とこういう事件は起こって欲しくないですね。
警察には、防げる事件は防いでほしいと思います。
長崎ストーカー殺人、求刑通り死刑判決(6月15日 スポーツ報知)
長崎県西海市で2011年12月、ストーカー行為をしていた相手の女性(24)の母と祖母を殺害したとして、殺人罪などに問われた筒井郷太被告(28)の裁判員裁判の判決で、長崎地裁(重富朗裁判長)は14日、求刑通り死刑判決を下した。
重富裁判長は「何の落ち度もない2人の命を理不尽に奪った。公判で遺族をおとしめ感情を逆なでする不合理な弁解に終始した。死刑を科すほかない」と極刑を言い渡した。被告側は判決を不服として即日控訴した。
黒のスーツに濃紺のネクタイ姿で出廷した筒井被告は、極刑を言い渡されると、検察官を一瞬、鋭くにらんだ。傍聴席の遺族に視線を向ける場面もあった。閉廷後は、弁護士に「これで終わり?」と尋ね、ぶ然として法廷を後にした。
被告は捜査段階で自白したが、公判では無実を主張。弁護側は「自白は強要された」としたが、重富裁判長は「自白は具体的かつ詳細で信用できる。公判での供述は信用できない」と指摘。「被告のコートに2人のDNA型と一致する血痕が付着していたことなど自白以外の証拠からも犯人と認められる」と殺害を被告の犯行と認めた。
刑事責任能力の有無や程度も争点となったが、重富裁判長は「犯行発覚を防ぐため、殺害中に訪れた宅配業者に住人を装い、対応するなど違法性を認識していた。動機は理不尽であるが、理解できる」と認定。女性への傷害罪や女性のきょうだいら8人への脅迫罪も被告の犯行とした。
判決によると、被告は11年12月16日、西海市にある女性の父、山下誠さん(59)方などで山下さんの妻・美都子さん(当時56歳)と母久江さん(当時77歳)を刺殺した。
事件後、ストーカー被害の相談を受けていた千葉、三重、長崎県警の連携不足が浮き彫りとなり、千葉県警習志野署が傷害の被害届を先送りし、慰安旅行したことも発覚した。
証拠も十分ですし、取り調べも公開されてます、犯行が間違いないなら判決は妥当なものだとおもいます。
最近の尼崎事件もそうですが、警察がもっとちゃんと動いていれば回避できたかもしれない事件ですよね、その警察関係者達の処分はどうなったのでしょうか?
謝罪だけではすまないですよね、遺族の憤りも計りしれないです。
もう、二度とこういう事件は起こって欲しくないですね。
警察には、防げる事件は防いでほしいと思います。
長崎ストーカー殺人、求刑通り死刑判決(6月15日 スポーツ報知)
長崎県西海市で2011年12月、ストーカー行為をしていた相手の女性(24)の母と祖母を殺害したとして、殺人罪などに問われた筒井郷太被告(28)の裁判員裁判の判決で、長崎地裁(重富朗裁判長)は14日、求刑通り死刑判決を下した。
重富裁判長は「何の落ち度もない2人の命を理不尽に奪った。公判で遺族をおとしめ感情を逆なでする不合理な弁解に終始した。死刑を科すほかない」と極刑を言い渡した。被告側は判決を不服として即日控訴した。
黒のスーツに濃紺のネクタイ姿で出廷した筒井被告は、極刑を言い渡されると、検察官を一瞬、鋭くにらんだ。傍聴席の遺族に視線を向ける場面もあった。閉廷後は、弁護士に「これで終わり?」と尋ね、ぶ然として法廷を後にした。
被告は捜査段階で自白したが、公判では無実を主張。弁護側は「自白は強要された」としたが、重富裁判長は「自白は具体的かつ詳細で信用できる。公判での供述は信用できない」と指摘。「被告のコートに2人のDNA型と一致する血痕が付着していたことなど自白以外の証拠からも犯人と認められる」と殺害を被告の犯行と認めた。
刑事責任能力の有無や程度も争点となったが、重富裁判長は「犯行発覚を防ぐため、殺害中に訪れた宅配業者に住人を装い、対応するなど違法性を認識していた。動機は理不尽であるが、理解できる」と認定。女性への傷害罪や女性のきょうだいら8人への脅迫罪も被告の犯行とした。
判決によると、被告は11年12月16日、西海市にある女性の父、山下誠さん(59)方などで山下さんの妻・美都子さん(当時56歳)と母久江さん(当時77歳)を刺殺した。
事件後、ストーカー被害の相談を受けていた千葉、三重、長崎県警の連携不足が浮き彫りとなり、千葉県警習志野署が傷害の被害届を先送りし、慰安旅行したことも発覚した。
年収1500万あっても、それに合わせた生活をしてしまうのですね。
懲戒免職くらって、これからどうやって生きていくのでしょうか?
弁護士による、横領が最近増えているみたいですね。
前にネットでみたのですが、横領する弁護士というのは事務所の従業員の人数が4人以下の事務所の弁護士があっとうてきに多いそうです、お金に絡む問題で弁護士に依頼するときは、ちょっと大きめの事務慮に依頼したほうがよさそうですね。
被告人席に座った弁護士 黙秘権告知は省略、自ら証人を追及…異例ずくめの展開(産経新聞 6月8日)
裁判の“プロ”である弁護士が、裁かれる側として東京地裁の被告人席に腰を下ろした。成年後見人を務めていた男性の口座から現金約1200万円を着服したなどとして、業務上横領などの罪に問われた弁護士の男性被告(52)の公判。約20年の弁護士歴を誇り、司法を知り尽くした被告を裁く法廷は、異例ずくめの展開を見せた。(時吉達也)
■裁判長も「わかってますね」と黙秘権告知省略
4月に東京地裁で開かれた初公判。被告の名前、住所などを確認する冒頭手続きで、珍しいやりとりがあった。
裁判長「黙秘権は…。もう、十分わかってますね」
通常、刑事裁判の冒頭手続きでは、被告には供述を拒否しても不利益な扱いをされない「黙秘権」があることを裁判官が告知する。黙秘権は刑事訴訟法が定めている被告の重要な権利だが、裁判長はこの告知を省いたのだ。
おそらく、裁判長は被告が弁護士であることから、黙秘権の告知は「釈迦に説法」になると考えたのだろう。法廷はその後も、通常の刑事裁判とは違った異例の展開を見せていくことになる。
起訴状によると、被告は平成19~21年、自身が成年後見人を務めていた知的障害がある男性の銀行口座から、15回にわたり現金計約1200万円を着服。さらに、所得税の滞納などによる財産差し押さえを免れるため、弁護士報酬など計約1400万円を交際相手の銀行口座に入金、隠蔽したなどとされる。罪状認否で、被告は「間違いないです」と起訴内容を認めた。
■女性問題、ずさんな経理…明らかになる事件の背景
3年に30歳で司法試験に合格し、6年に弁護士登録した被告。転落の始まりは、女性問題だった。検察側の冒頭陳述などによると、被告は自身の不倫トラブルを理由に12年、妻子と別居。その後、愛人との同居を開始した。弁護士事務所の経費や生活費に加え、妻子への毎月30~50万円の送金で月々の支出は150万円を超過。「ざっくりとした感覚で、1200万円から1500万円」(被告の公判供述)という少なくはない年収でも賄いきれず、生活は圧迫されていった。
被告を横領行為に結びつけたもう1つの要素は、ずさんな経理態勢にあった。私的財産と弁護士報酬、依頼人からの預かり金などを一切区別せず、同じ銀行口座で管理。帳簿をつけることも一切なかったという。
貯金を使い果たしても銀行通帳には預金残高がある、という奇妙な状況で迎えた19年8月。依頼人から預かり金の返金を求められた際に残高不足に気づき、慌てた被告は成年後見人として管理していた男性の預金口座から、自身の口座に60万円を送金。これを皮切りに、30万~100万円の着服を繰り返していった。
懲戒免職くらって、これからどうやって生きていくのでしょうか?
弁護士による、横領が最近増えているみたいですね。
前にネットでみたのですが、横領する弁護士というのは事務所の従業員の人数が4人以下の事務所の弁護士があっとうてきに多いそうです、お金に絡む問題で弁護士に依頼するときは、ちょっと大きめの事務慮に依頼したほうがよさそうですね。
被告人席に座った弁護士 黙秘権告知は省略、自ら証人を追及…異例ずくめの展開(産経新聞 6月8日)
裁判の“プロ”である弁護士が、裁かれる側として東京地裁の被告人席に腰を下ろした。成年後見人を務めていた男性の口座から現金約1200万円を着服したなどとして、業務上横領などの罪に問われた弁護士の男性被告(52)の公判。約20年の弁護士歴を誇り、司法を知り尽くした被告を裁く法廷は、異例ずくめの展開を見せた。(時吉達也)
■裁判長も「わかってますね」と黙秘権告知省略
4月に東京地裁で開かれた初公判。被告の名前、住所などを確認する冒頭手続きで、珍しいやりとりがあった。
裁判長「黙秘権は…。もう、十分わかってますね」
通常、刑事裁判の冒頭手続きでは、被告には供述を拒否しても不利益な扱いをされない「黙秘権」があることを裁判官が告知する。黙秘権は刑事訴訟法が定めている被告の重要な権利だが、裁判長はこの告知を省いたのだ。
おそらく、裁判長は被告が弁護士であることから、黙秘権の告知は「釈迦に説法」になると考えたのだろう。法廷はその後も、通常の刑事裁判とは違った異例の展開を見せていくことになる。
起訴状によると、被告は平成19~21年、自身が成年後見人を務めていた知的障害がある男性の銀行口座から、15回にわたり現金計約1200万円を着服。さらに、所得税の滞納などによる財産差し押さえを免れるため、弁護士報酬など計約1400万円を交際相手の銀行口座に入金、隠蔽したなどとされる。罪状認否で、被告は「間違いないです」と起訴内容を認めた。
■女性問題、ずさんな経理…明らかになる事件の背景
3年に30歳で司法試験に合格し、6年に弁護士登録した被告。転落の始まりは、女性問題だった。検察側の冒頭陳述などによると、被告は自身の不倫トラブルを理由に12年、妻子と別居。その後、愛人との同居を開始した。弁護士事務所の経費や生活費に加え、妻子への毎月30~50万円の送金で月々の支出は150万円を超過。「ざっくりとした感覚で、1200万円から1500万円」(被告の公判供述)という少なくはない年収でも賄いきれず、生活は圧迫されていった。
被告を横領行為に結びつけたもう1つの要素は、ずさんな経理態勢にあった。私的財産と弁護士報酬、依頼人からの預かり金などを一切区別せず、同じ銀行口座で管理。帳簿をつけることも一切なかったという。
貯金を使い果たしても銀行通帳には預金残高がある、という奇妙な状況で迎えた19年8月。依頼人から預かり金の返金を求められた際に残高不足に気づき、慌てた被告は成年後見人として管理していた男性の預金口座から、自身の口座に60万円を送金。これを皮切りに、30万~100万円の着服を繰り返していった。